msk's blog

日々の気付きを徒然なるままに記録していきます

State of Mobile 2022

今日は、AppAnnieが毎年発行しているモバイル市場レポートである、State of Mobile 2022 Report から気になった点を記載する。

  • モバイル利用時間:モバイルの利用時間は確実に伸びており、2021年の日本の平均は4.6時間。2020年4.3時間、2019年3.7時間と、年々右肩上がりに伸びている。現在では、睡眠時間以外の約三分の一の時間をモバイルに費やしているという状態である。
  • アプリ内課金:2021年の日本での課金は$20B(200億ドル、約2.2兆円)を超過した。世界1位は中国の$56B、2位の米国$43Bに次ぐ第3位。日本の伸びは大きくないが、中国、米国では、アプリ内課金が主流になっているようで、前年比30%を超える驚異的な伸びを示している。

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   出典: App Annie Intelligence

  • iOSGoogle Playではこれまでに2100万本以上のアプリがリリースされており、2021年は200万のアプリが新規にリリースされている。新規リリースの777%をGoogle Playが占めている。2021年新規リリースの15%がゲーム。残りの85%は、Mobile Firstソーシャルネットワークから、Mobile Forced(やむを得ずモバイルに移行した)の保険やヘルスケアなどの業界まで、全カテゴリーに及んでいます。

    • 世界中の消費者に容易にリーチできるモバイルチャネルは、デフォオルトの顧客接点になっており、全業界においてモバイル活用は必須となっていると言って良い
  • ビジネス規模:2021年間消費支出が1億ドルを超えるアプリは230以上(ゲーム174,アプリ59)、そのうち13本は10億ドル(US)を突破した。2022年はそれぞれ193本(>1億ドル)、8本(>10億ドル)であり、20%増加している。モバイルへの広告費用の流入も顕著であり、年間20%以上の伸びとなっており、2021年には2950億ドルを突破し2022年は3500億ドルに到達する見込み、とのこと。

  • MAU:日本でも世代、性別による偏りが見られる。特に、日本では性別による偏りが顕著である。LINEやInstagramを活用した女性の個人起業が多く見られるが、そのトレンドがうなずけるMAUの傾向である。

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  • ファイナンスアプリ:全世界で前年比28%の伸びで、59億DLを記録したとのこと。後進国での伸びが顕著で、銀行口座を保有できない人のために、ネオバンクがモバイルを活用した新たな試みを展開している。この辺りは日本の状況とは大きく異なっている。
    • 日本での傾向は下図となっており、世代によって利用傾向は大きく異なっている。

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  • 日本でのNeoBankは、自分銀行がトップに躍り出ています。SBIは安定の利用率ですね。

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コロナの影響もありモバイルの利用頻度は着実に拡大している。

MobileFirstという用語は既に時代遅れであり、Mobileでの展開が当たり前で、スマートグラスやVRなど次世代チャネルを模索する時代になっているのだろう。